肌トラブル

2021年6月23日
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肌トラブル

肌トラブルの原因を知ることがアンチエイジングへの第一歩です。

老化のメカニズムについては、前回ご説明しましたが、今度は肌についてみていきましょう

加齢とともにシワ、シミ、たるみなどの肌トラブルが増えてきます。

まずは肌の構造からご説明します。

皮膚は表皮、真皮の2層に分かれています。表皮は 角質層、顎頼粒層、有練層、基底層の4層からなっています。

表皮は一番下にある基底層で作られた表皮細胞は、徐々に表面に押し上げられていき、最後は角質細胞となり、垢と して別がれ落ちていきます。このサイクルを肌のターンオーバーといいます。

ターンオーバーのリズムは体の部位や年齢などで異なってきますが、通常は約4週間といわれています

真皮には血管、皮脂腺、リンパ管、汗腺などがあり、毛細血管を通して表皮に栄養や酸素を取り込んでいます。真皮を構成しているのはコラーゲンとエラスチンという線維と、その間を埋めるヒアルロン酸などのゼリー状の物質です。

【メラニン色素が沈着してできる基底層にある色素細胞メラノサイトがメラニン色素を作り、ターンオーバーによって押し上げられ、垢と共に剥がれていきます。しかし、メラニン色素が大量に発生し、 加齢によりターンオーバーが遅くなってしまうと、メラニン色素ががれ落ちにくくなり、皮膚の表面に定着してしまうと、シミとして残ってしまいます。
メラニン色素が大量に発生する原因としては、まず紫外線が挙げられます。
紫外線を浴びると、肌を守ろうとしてメラノサイトが活発化し、メラニン色素が大量に作られてしま います。そのほか、女性ホルモンのバランスの乱れやストレスで生じる活性酸素が、メラノサイトや皮膚を刺激してシの原因となってしまいます。

【肌の弾力がなくなって、皮膚が落ち込んで刻まれるシワ】
小ジワの原因は乾燥です。
角質層の潤いを保つ天然保湿因子(NMF)や皮脂が年齢と
ともに少なくなり、乾燥にさらされると、角質層の表面が剥がれやすくなり、表皮の水分 がどんどん蒸発して、小ジワができやすくなります。特に目の周りや口の周りは、皮膚が 薄く、皮脂の分泌も少なく、水分も少なめの場所なので、乾燥して水分不足になると小さ なシワがたくさんできます。

深いシワは、肌の老化そのものが原因です。加齢とともに表皮の角質層の水分が減少 し、真皮のコラーゲンやエラスチンの弾力性がなくなっていきます。真皮を支える支柱の 役割を果たすコラーゲンは紫外線に当たると小さく切断され、コラーゲンをつないでいる ゴムのような弾力性のあるエラスチンは変性してしまい、皮膚が落ち込んでしまいます。 皮膚全体の弾力性が衰えて落ち込むことで、深いシワが刻まれてしまうのです。